静岡市はプラモデルの出荷額が全国No.1！

静岡市の模型の歴史とシティセールス

木製模型の時代
静岡は豊かな自然に囲まれた地形を活かし、古くから木材加工がさかんに行われてきました。多くの優秀な職人が全国各地から集まり、その匠の技が、現在のプラモデル産業の源流である木製模型産業にも受け継がれていきました。そして木製模型飛行機製作が戦前の航空思想の普及・啓蒙のために全国の学校のカリキュラムに組み込まれることで大きく発展。戦争が終わると木製模型飛行機の販売を禁じられるものの、各メーカーは木製艦船模型の製造を開始。多くの人気を集めることに成功しました。昭和30年、県内の模型メーカーが結集し静岡模型教材協同組合が設立。翌年には現在の静岡ホビーショーの前身となる「第一回生産者見本市」が開催されました。模型の世界首都静岡は、各メーカーたちの相互協力によって大きく成長していきました。

木製模型からプラモデルへ
昭和35年12月15日、日本で国産初のプラモデルが発売。木製模型を上回る精密さと簡単に組み立てられるプラモデルは人気を集め、静岡の模型メーカーも製造工程が全く異なる木製模型からプラモデルへの転換に挑んでいくこととなりました。そのような激動の時代を、情熱、知識、努力の全てをかけて乗り越え、現在のプラモデルメーカーへと成長を遂げました。その後、多くのプラモデルが作られるなかで、テレビの普及とともにキャラクターモデルが発売。続々と各メーカーから個性豊かな商品が生まれ、子どもたちに夢と驚きを与えました。今では世界中から愛される商品をここ静岡から世界に届けています。

ホビーのまち静岡推進事業
静岡市では、行政と模型業界が連携し、「模型の世界首都・静岡」のスローガンのもと、静岡市が全国8割以上の出荷額を誇る地場産業「プラモデル」を核とした「ホビー」とその根底にある「ものづくり」をまちのブランドイメージとして構築するプロモーション事業「ホビーのまち静岡推進事業」を展開しています。この事業を推進するため、静岡市内模型メーカーや静岡市の伝統工芸品を守り発信し続ける静岡特産工業協会、静岡商工会議所がタッグを組み「ホビー推進協議会静岡」を結成。まちのブランドイメージの構築に留まらず、地域経済の活性化と地場産業の一層の発展にも力を注いでいます。

「静岡市プラモデル化計画」始動
ホビーのまち静岡推進事業を展開する中で令和2年には、まちの賑わいや地域への愛着を育み「プラモデルのまち」を体感できる地方創生プロジェクト「静岡市プラモデル化計画」を打ち出しました。街の中にあるものを「組み立て前」のパーツに分解してプラモデルの特徴であるランナーにはめ込んだ「プラモニュメント」をまち中に設置していく取組をはじめ、行政・業界に留まらず、まち全体が一体となって取り組むプラモデルの魅力を活用したまちづくりを推進しています。

静岡ホビーショー

ホビーのまち静岡 クリスマスフェスタ

静岡ホビースクエア